日本版LLC・LLPと合名・合資会社との違い

 合名会社や合資会社(経営に参加しない出資者を除く)は内部自治が充実していますが、無限責任です。合名会社は、無限責任社員だけで構成されており(会社法576A)、合資会社は無限責任社員と有限責任社員で構成されています(会社法576B)。
 日本版LLC・LLPの場合は内部自治の自由度が高く、出資者も有限責任です(会社法576CLLP法15)。
 

 

有限責任・無限責任

 日本には、約9万社の合資会社と約2万社の合名会社があると言われています。株式会社と違い、内部自治の自由度が高いことが合同会社と合資会社のメリットです。合名会社とは、民法上の組合に法人格をあたえたような会社です。専門知識やノウハウを持った出資者が集まり、労務の出資も認められているので、自由な内部自治のもと経営に参加し業務を行えます。しかし、出資者は無限責任なので、合名会社はあまり活用されていません。
 合名会社より多いのが、合資会社です。なぜなら、合資会社は、経営には参加できないという条件付の有限責任出資者が認められているからです。しかし、実際に業務を行う社員は無限責任の者であったり、有限責任の場合は経営に参加できないなど問題が残りました。
 一方、日本版LLC・LLPは、有限責任でかつ内部自治がとられています。こうやって日本の会社の問題点をみていくと、いかに日本版LLC・LLP が画期的なものだということがわかります。
 
 
運営 税理士・中島IT会計事務所/東京都港区